現模型との格闘・・・

前回のブログ記事から大分時間が経っていますが実はまだ放射の反作用のBrown運動模型をジャーナルに投稿できていません。

と言うのもどうしても1点だけ物理的に(数学的な問題ではないはずと思っていた)攻略できない点がありました。

 

それは、放射の反作用はLarmorの輻射式という電磁気学をやってると最後のほうの相対論に入るか入らないかあたりで登場する、ようするにシンクロトロン輻射の強度を決める公式を粒子の運動軌跡に返す問題なのですが、自分の模型を統計平均を取ったところで、なぜか一つ前の論文で書いた高強度補正という修正因子がこの公式に登場しなかったのです。

 

正直言うと、この1ヶ月はほとんどほかの子とが手につかず悶々とこの問題にあたっていました。

副産物として、いくつかの成果が得られましたが1ヶ月たってもこの問題がクリアで競うにありませんでした。

 

しかしながら、方法が閃きました!

 

どうやらこれを導入するための数学的な定理を一つ落としてしまっていたようです。

 

これで過去の研究と今の論文のイントロダクションとが強くつながりました。

 

Brown運動を放射の反作用に使うアイディアは学生時代からあり、情報収集はして来ていたのですが足掛け5年、漸くひと段落つきそうです。